【恵比寿 歯を残す治療】抜歯と診断された歯を救う、意図的再植術「ATR-SIT」とは?
こんにちは。
恵比寿駅から徒歩3分の歯科医院、Uデンタルオフィス恵比寿 院長の小川です。
「何度も根の治療をしているけど良くならない」
「他院で“もう抜歯しかない”と診断された」
そんな患者様に、“歯を残す最後の手段”として注目されている保存療法があるのをご存じでしょうか?
それが、**意図的再植術(Intentional Replantation)**です。
目次
■ 抜歯適応の歯を救う、“最後の砦”ともいえる治療法
意図的再植術とは、問題のある歯を一度抜歯し、歯根を直接処置した後、再び元の位置に戻すことで歯を保存する治療法です。
ただし、従来の方法では予後不良になるリスクもありました。
そこで、私たちが取り組んでいるのが、従来の再植術をより低侵襲かつ高予後に進化させた新技術、
それが 「ATR-SIT」 です。
■ ATR-SITとは?
ATR-SITは、私・小川雄大が国内外の文献と臨床経験をもとに確立した、独自の意図的再植プロトコルです。
キーワードは2つ:
- Atraumatic Technique Root(ATR) → 歯根膜をできるだけ温存し、抜歯時の外傷を最小限に抑える術式。
- Socket Insulation Technique(SIT) → 再植窩(ソケット)内の環境を保護・安定化させる独自の遮蔽処置。
この2つを組み合わせることで、歯根吸収や再植後の動揺といった従来のリスクを大きく軽減することが可能となりました。
■ クインテッセンス出版にも掲載された症例
ATR-SITは、歯科専門誌『クインテッセンス』でも臨床論文として発表されています。
症例概要:
- 難治性の根尖病変を有する中根管の奥歯に適用
- 歯根破折部をマイクロスコープ下でデブライドメント
- MTAによる逆根管充填を実施
- 再植から5分以内に再位置付け
- Tiハニカムメンブレンと再生材料で歯槽骨環境を再構築
- 術後3年、完全な骨再生と咬合機能の維持を確認
■ 恵比寿で「歯を残したい」と願うすべての方へ
Uデンタルオフィス恵比寿では、CT・マイクロスコープ・MTA・生体材料などを駆使し、通常の根管治療では救えない歯に対しても、保存の可能性を追求しています。
特に次のようなケースでは、ATR-SITが有効な選択肢となります:
- 根管治療や歯根端切除術でも治癒しない病変がある
- 歯根破折が疑われるが抜歯を避けたい
- インプラントやブリッジを回避したい
- 自分の歯を最後まで使いたい
■ まとめ:抜歯と診断されても諦めないでください
「もう抜くしかない」と言われたその歯に、残せる可能性が残っているかもしれません。
私たちは、インプラントや補綴より前に、「歯を残す選択肢」を真剣に考えます。
まずはCTによる精密診断を受けてみませんか?
セカンドオピニオンも随時受け付けています。
恵比寿で、歯の保存治療に強い歯科医院をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。
