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2025.12.07

『抜歯しかない』と言われた前歯を再生療法で守った症例|U デンタルオフィス恵比寿


はじめに ― 「本当に抜かないとダメですか?」

恵比寿のU デンタルオフィス恵比寿には、

「歯ぐきが腫れて痛い」「前歯がぐらぐらする」

という症状で来院される患者さんが多くいらっしゃいます。

その中には、別の歯科医院で

「この歯はもう抜くしかありません」

と言われ、不安な気持ちでセカンドオピニオンとして

当院にいらっしゃる方も少なくありません。

今回は、局所的な骨の吸収と歯の動揺があり、抜歯と診断された前歯を、

歯周組織再生療法によって残すことができた症例をご紹介します。


初診時:腫れ・痛み・ぐらつきで来院

患者さんは「下の前歯の歯ぐきが腫れて痛い」との主訴で来院されました。

  • 歯ぐきはぷくっと腫れ、押すと痛みがある
  • 噛むと違和感が強く、歯が少し動いているように感じる
  • 別の医院では「骨が溶けてしまっているので抜歯」と説明された

マイクロスコープとレントゲンで詳しく検査すると、

問題の歯の周囲だけ、縦に深い骨の欠損(骨吸収)があり、歯周ポケットも深い状態でした。

いわゆる“局所的に進行した歯周病”です。


いきなり抜歯ではなく、まずは「基本治療」から

当院では、たとえ他院で抜歯と診断されていても、

すぐに歯を抜くことはほとんどありません。

まず行うのは、歯周病の基本治療です。

  • プロフェッショナルクリーニング
  • 歯周ポケット内の徹底したデブライドメント(汚れの除去)
  • 噛み合わせのチェック
  • ご自宅でのブラッシング・歯間ブラシ指導

炎症が強く出ている状態で手術をしても、

良い結果が得られにくいため、

土台となる歯ぐきの環境を整えることが最優先です。

基本治療を行った後、改めてポケットの深さや動揺、

レントゲンで骨の状態をチェックし、

「この歯は再生療法で残せる可能性がある」と判断して、

手術へ進むかどうかを患者さんと一緒に決めていきます。


歯周組織再生療法とは?

歯周病で溶けてしまった骨や歯ぐきの組織を、

できるだけ元の状態に近づけることを目指す外科的な治療

「歯周組織再生療法」です。

  • 歯ぐきを開いて、歯の根の周りの汚れ・炎症組織を徹底的に取り除く
  • 必要に応じて、再生を促す薬剤や膜などを用いる
  • きれいに洗浄した後、歯ぐきを丁寧に縫合して治癒を待つ

大切なのは、いかに丁寧に、余計なダメージを与えず手術を行うか

当院ではマイクロスコープや拡大鏡を使用し、

可能な限り負担の少ないオペを心がけています。


今回の症例で行った再生療法の流れ

① 炎症組織と感染源の徹底除去

局所麻酔を行い、腫れている部分の歯ぐきをそっと開きます。

すると、歯の根の周りに深い骨のくぼみと、炎症でドロドロになった組織が確認できました。

マイクロスコープ下で、

歯石や感染したセメント・プラークを徹底的に除去し、

炎症組織を丁寧に取り除きます。

② 骨の形を整え、再生のスペースを作る

そのままだと細いポケット状になっているため、

骨の形をなだらかに整え、再生に適した形にリシェイピングします。

必要に応じて、再生材料を併用しながら、

将来的に汚れが溜まりにくい形態を目指します。

③ 歯ぐきをやさしく縫合

最後に、歯ぐきを元の位置へ戻し、

できるだけ血行を妨げないように細い糸で縫合します。

縫い方ひとつで、術後の腫れや痛み、治癒のスピードが変わってきます。

今回の患者さんも、

「思ったより全然痛くなかった」

「ほとんど腫れずに、普通に仕事にも行けました」

とおっしゃっていました。


術後の経過 ― 歯の揺れが落ち着き、骨も回復

術後は、定期的にチェックとクリーニングを続けました。

数ヶ月経過すると、

  • 歯の動揺がほとんど気にならないレベルまで改善
  • 歯ぐきの腫れ・出血も消失
  • レントゲン上で、溶けていた骨の部分に新しい骨様の陰影が確認できるように

患者さんご自身も、

「もう抜くしかないと思っていたので、

自分の歯が残せて本当にホッとしました」

と笑顔でお話しされていたのが印象的でした。


もし抜歯していたら…治療費と負担の違い

もちろん、インプラントやブリッジも素晴らしい治療法ですが、

自分の歯に勝るものはありません。

もし今回の歯を抜歯していたとしたら…

  • インプラント治療を選ぶ → 手術・治療期間・費用の負担が大きい
  • ブリッジを選ぶ → 両隣の健康な歯を大きく削る必要がある
  • 入れ歯を選ぶ → 違和感や噛む力の低下が出やすい

これらに比べると、

再生療法で歯を残せたことは、長期的なコスト・身体への負担の両面で

大きなメリットと言えます。

「今の痛みを取ること」だけでなく、

「5年後・10年後も自分の歯で噛めること」を一緒に目指す。

それが、当院の歯周病治療のコンセプトです。


再生療法が向いているケース・向かないケース

再生療法は万能ではなく、

すべての歯が対象になるわけではありません。

向いている可能性があるケース

  • 特定の歯だけ、縦に深い骨の欠損がある
  • 歯の根が割れていない
  • 喫煙量が多くない・全身状態が安定している
  • ブラッシングなどセルフケアに前向きに取り組める

再生療法が難しいことが多いケース

  • 歯根破折がある
  • 歯が大きく動いていて、噛むたびに当たりが強い
  • 全体的に骨が大きく失われている重度歯周病
  • 抜歯してインプラントにした方が、かえって長期的に安定する場合

当院では、「無理に歯を残す」ことがゴールではなく、

一番長く安心して噛める選択は何かを、

メリット・デメリットを含めて必ずお伝えしています。


「抜歯と言われたけれど、できれば歯を残したい」という方へ

  • 他院で抜歯と診断され、不安なまま様子を見ている
  • 前歯や奥歯がぐらぐらしてきて心配
  • 歯ぐきの腫れや膿が、何度も繰り返している

そんな方は、一度歯周病専門の視点からの精密検査を受けてみてください。

U DENTAL OFFICE EBISU では、

  • マイクロスコープを用いた精密な診査・診断
  • 基本治療から外科的な再生療法まで、一貫した歯周病治療
  • セカンドオピニオンにも対応

を行っています。

「抜歯しかない」と言われても、

まだできることが残されている場合があります。

恵比寿・広尾エリアで

「できるだけ歯を残す治療を受けたい」

「将来を見据えた歯周病治療を探している」

という方は、どうぞお気軽にご相談ください。


U DENTAL OFFICE EBISU

恵比寿で、歯を守るための再生療法・歯周病治療をご希望の方へ。

WEB予約・お電話にて、初診カウンセリングを受け付けております。

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インプラント講師と、審美・矯正治療の
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