インプラントは何歳から?
20代・30代でインプラントを
選ぶ理由とメリットについて詳しく解説
目次
インプラント治療は何歳から可能?

18歳以降が目安となる
インプラント治療は、原則として顎の骨の成長が終わったあとに行われます。
一般的には18歳頃が目安とされていますが、男女差や個人差があるため、骨の成長具合によっては20歳以降に判断されることもあります。
骨の成長が不十分な状態でインプラントを埋入すると、将来的に歯列がきれいに並ばないリスクがあるため、このような目安が必要です。
年齢上限はないが全身状態が重要
若年者に比べて高齢者は顎の骨が痩せている場合もありますが、しっかりとした骨の量があれば高齢でもインプラントは可能です。
ただし、糖尿病や骨粗鬆症などの全身疾患がある方は、治療前に医師と連携しての対応が求められます。
若い世代がインプラントを選ぶ主な3つの理由

1)ブリッジのために健康な歯を削りたくない
補綴治療の一つであるブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って支えとします。
20代、30代のようにこれから長く自分の歯を使っていく世代にとって、健康な歯を削ることは大きなデメリットです。
インプラントは周囲の歯を傷つけずに治療できる点で、保存的な選択肢といえます。
2)見た目の美しさを維持したい
若年層では見た目を重視する傾向が強く、特に前歯の欠損などは心理的な負担も大きくなります。
インプラントは天然歯に近い見た目に作製できるため、審美面にこだわりがある方にも選ばれやすいです。
3)長期的に安定する
入れ歯やブリッジに比べて、インプラントは咀嚼力や使用感の点で優れていて、きちんと手入れをすればこれらが長く維持できます。
若い世代は年配の方より長期間に渡って機能性が求められるため、将来的な再治療のリスクが少なく、耐久性が高いインプラントは良い選択肢となります。
インプラント治療のメリットとは

自分の歯のようにしっかり噛める
インプラントは顎の骨と結合することで強い固定力を持ち、入れ歯のようにずれたり外れたりすることがありません。
そのため、固い食べ物もしっかりと噛むことができます。
骨の吸収を防ぎ、顔貌を保つ
歯を失うと、顎の骨は徐々に痩せてしまいます。
インプラントは人工歯根が骨に直接刺激を伝えるため、骨の吸収を抑制し、口元のハリを保つ効果があります。
これは特に将来的な顔の印象にも関わってくる重要なメリットです。
話すときの違和感が少ない
入れ歯のように口腔内に大きな装置を入れる必要がないため、発音や会話時の違和感が非常に少ないのもインプラントの特徴です。
人前で話す機会が多い若い世代にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
20代、30代が気をつけたいポイント

1)メンテナンスを怠らないこと
インプラントは人工物であるためむし歯にはなりませんが、インプラントの周囲が炎症を起こす、インプラント周囲炎にはかかる可能性があります。
治療後は歯科医院でのメンテナンスと、正しいセルフケアが必要です。
2)費用と治療期間を把握しておく
インプラントは保険が適用されない自由診療のため、費用が高額になることがあります。
また、治療には6ヵ月以上の期間がかかるため、事前にスケジュールと予算をしっかりと計画しておくことが重要です。
3)将来的なライフプランを考慮
インプラントは適切なケアを続ければ10年〜20年、それ以上使えることも珍しくありません。
若い段階で治療する場合は、将来の生活スタイルや転居、妊娠、出産なども視野に入れ、医師と相談のうえで慎重に判断する必要があります。
他の治療法との比較

1)ブリッジとの違い
ブリッジは比較的早く治療が終わり、保険適用になることもある良い治療法ですが、両隣の歯に負担がかかるため、長期的には歯の寿命を縮めるリスクもあります。
インプラントはそれ1本で独立しているため、周囲の歯を守りながら、自然に機能回復をはかることができます。
2)入れ歯との違い
入れ歯は着脱式で清掃がしやすい反面、外れやすかったり、噛む力が弱かったりといったデメリットがあります。
インプラントは固定式で、使用感も見た目も自然であるため、若年層には特に適しています。
若い世代にインプラントがおすすめ

インプラント治療は年配の方だけでなく、20代、30代の方にとっても大きなメリットがある選択肢です。
若いうちからインプラントを選ぶことで、将来的な歯の健康やライフクオリティを長く保つことが可能になります。
治療にあたっては、信頼できる歯科医師としっかり相談し、自分に合った方法を選びましょう。








