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前歯が膿んでいる
噛めない不安を最小限の手術回数で|上下インプラントブリッジ+部分矯正で成立させた症例(恵比寿)
- 担当医
- 生野誠
- 主訴
- • 膿む/腫れる
• 歯がグラグラして噛めない
• 不安が強く、どう治せばよいか分からない
• 予算は現実的にしたい
• ただし中途半端ではなく、ちゃんと治したい
• 体の心配もあり、手術回数はできるだけ減らしたい
• 大きな手術は避けたい
- 期間
- 12ヶ月
- 費用
- 230万
- 治療内容
- 初診時の考え方:原因は「歯」だけではなく“設計”のことがある
腫れや動揺があると、「歯周病だから」「根が悪いから」と言われがちですが、再治療で大切なのは
なぜその状態まで進んだのかを整理することです。
補綴(被せ物・ブリッジ等)の設計や噛み合わせに無理があると、特定部位に力が集中して
• 炎症(腫れ・排膿)
• 動揺(グラつき)
• 噛めない
という状態に進行することがあります。
このケースも、力のかかり方を見直し、噛み合わせと補綴設計を再構成することが治療の軸になりました。
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奥歯が噛めない → 前歯が働きすぎて切端咬合になっていた
患者様は「奥歯で噛めない」状態を補うように、前方で噛む癖がつき、
切端咬合(前歯同士がぶつかる噛み方)になっていました。
切端咬合は、
• 前歯が欠けやすい/すり減りやすい
• 補綴が壊れやすい
• 力の逃げ場がなくなる
など、治療後の安定を難しくする要因になります。
そのため今回は、インプラント治療だけで完結させるのではなく、前歯の噛み合わせも作り直す必要がありました。
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治療方針:本数を増やすのではなく“成立させる条件”を整える
患者様の条件(費用・怖さ・体の負担)を踏まえ、当院では
• インプラントは3本に絞る
• 上下ともにインプラントブリッジで噛める機能を回復
• 部分矯正で切端咬合を改善し、少ない本数でも成立する咬合へ
• 可能な範囲で抜歯即時を選択し、外科を1回にまとめる
という方針を採用しました。
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治療のポイント①:部分矯正は“見た目”ではなく、設計を成立させるために使う
本数を絞った設計を成立させるには、力のかけ方(咬合設計)を整えることが重要です。
そこで、部分矯正で
• 前歯の被蓋(かみ合わせ)を再構築
• 前歯に負担が集中しない状態へ
• ブリッジに無理が出ない噛み合わせへ
と調整し、少ない本数でも長期安定を狙える条件に近づけました。
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治療のポイント②:上下インプラントブリッジ+材料選択(高強度ジルコニア)
上下ともにブリッジ設計の場合、材料と厚みの設計が安定性に直結します。
今回は、審美性や立体感はやや制限される可能性がある一方で、
強度を優先できる高強度ジルコニアを選択し、必要な厚みを確保しました。
「見た目の理想」よりも、まずは
噛めること/壊れにくいこと/長く使えること
を優先した設計です。
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治療のポイント③:抜歯即時で外科は1回にまとめる
患者様の「手術が怖い」「回数を減らしたい」という希望に対して、
感染や骨の条件を見極めたうえで、可能な範囲で抜歯と同日にインプラント埋入(抜歯即時)を行い、外科介入を1回にまとめました。
※抜歯即時は、すべてのケースに適応できる方法ではありません。
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治療後の経過(結果)
• 噛めない状態が改善し、食事の不安が軽減
• 切端咬合を改善し、前歯の負担を減らす方向へ
• 少ない本数でも成立するよう、噛み合わせと設計を最優先で再構成
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担当医コメント
「理想形」だけを追うと、治療は大きくなりがちです。
今回のように、患者様の希望(負担・回数・費用)を尊重しながら、噛み合わせと設計を整えることで“成立させる治療”を選ぶことも大切だと考えています。
- 治療に伴うリスク
- • 術後の腫れ、疼痛、出血、感染
• インプラント周囲炎のリスク(清掃と定期管理が必要)
• 補綴物(ジルコニア)の欠け・破折の可能性(強い歯ぎしり等)
• 矯正に伴う疼痛、歯根吸収などのリスク
• 長期安定のため、継続的メンテナンスが必要
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