【恵比寿で親知らずの抜歯が怖い方へ】口腔外科認定医による埋伏智歯の診断と静脈内鎮静|4本同時抜歯症例
「親知らずを抜きたいけれど、怖くてなかなか踏み出せない」
「横向きに埋まっている親知らずは、大学病院でないと抜けないと言われた」
「仕事が忙しいので、できれば複数の親知らずをまとめて抜きたい」
「静脈内鎮静で眠っているような状態で抜歯できると聞いたけれど、本当に大丈夫?」
親知らずの抜歯に対して、このような不安をお持ちの方は少なくありません。
特に、歯ぐきの中に埋まっている親知らずや、神経に近い親知らずでは、通常の抜歯より慎重な診断と治療計画が必要になります。
U デンタルオフィス恵比寿では、親知らずの位置や周囲組織との関係を評価し、必要に応じて静脈内鎮静法を併用した抜歯を行っています。
当院の診療に携わる小川雄大・生野誠・田中健太の3名は、日本口腔外科学会認定医の資格を有しています。
口腔外科の知識と経験を生かし、抜歯そのものだけでなく、術前診断、麻酔方法、術後の負担まで考慮した治療を大切にしています。
今回は、静脈内鎮静下で上下左右4本の埋伏智歯を同日に抜歯した症例を紹介しながら、親知らずの抜歯と静脈内鎮静について解説します。
親知らずの抜歯は、すべて同じ難易度ではありません
親知らずは、第三大臼歯とも呼ばれる最も奥に位置する歯です。
まっすぐ生えていて清掃できる親知らずもあれば、横向きに埋まっているものや、歯ぐき・骨の中に完全に埋伏しているものもあります。
特に下顎の親知らずでは、歯根と下歯槽神経との位置関係が重要です。
また、上顎の親知らずでは、上顎洞との位置関係などを確認する必要があります。
そのため、親知らずの抜歯では、単に「抜けるかどうか」ではなく、どのようなリスクがあり、どの方法で抜歯するのが適切かを診断することが重要です。
横向き・完全埋伏の親知らず
横向きに埋まった親知らずや、骨の中に完全に埋伏している親知らずでは、必要に応じて歯肉の切開、骨の削除、歯の分割などを行います。
一方、埋伏しているからといって、すべての親知らずに抜歯が必要なわけではありません。
炎症の有無、隣の歯への影響、嚢胞性病変の有無、将来的なリスクなどを評価し、経過観察を選択する場合もあります。
日本口腔外科学会認定医が3名|当院の口腔外科診療体制
U デンタルオフィス恵比寿の診療に携わる歯科医師のうち、以下の3名が日本口腔外科学会認定医の資格を有しています。
小川 雄大|日本口腔外科学会 認定医
生野 誠|日本口腔外科学会 認定医
田中 健太|日本口腔外科学会 認定医
日本口腔外科学会認定医は、所定の研修や臨床経験などの要件を満たし、認定を受けた歯科医師です。
当院では、こうした口腔外科の知識を生かし、親知らずの抜歯に際して次の点を重視しています。
- 親知らずと神経・上顎洞などの解剖学的な位置関係
- 抜歯の必要性と適切な時期
- 歯の分割や骨削除の必要性
- 術中・術後に想定される合併症
- 局所麻酔のみで行うか、静脈内鎮静を併用するか
- 院内で対応するか、高次医療機関へ紹介するか
認定医が在籍していることは、すべての難症例を院内で抜歯できるという意味ではありません。
安全性を考慮し、全身状態や解剖学的な条件によっては大学病院などへの紹介が適切な場合もあります。
私たちは、無理に院内で抜歯することではなく、患者さんにとって適切な治療方法を選択することを重視しています。
静脈内鎮静法とは?親知らずの抜歯が怖い方への選択肢
静脈内鎮静法とは、静脈から鎮静薬を投与し、不安や緊張を和らげながら歯科治療を受ける方法です。
鎮静の深さによって反応の程度は異なりますが、うとうとした状態で治療を受けられる場合があります。
歯科治療への恐怖心が強い方や、複数の親知らずを抜歯する方などで検討されます。
静脈内鎮静と全身麻酔の違い
静脈内鎮静と全身麻酔は同じものではありません。
静脈内鎮静では、鎮静の程度に応じて意識や反応が保たれることがあります。
一方、全身麻酔では意識が消失し、気道管理などを含めた麻酔管理が必要になります。
ただし、静脈内鎮静でも呼吸抑制や循環動態の変化が起こる可能性があります。
そのため、術前の全身状態の評価や、術中の適切なモニタリングが重要です。
静脈内鎮静をすれば痛みはなくなりますか?
静脈内鎮静は、主に不安や緊張を軽減するための方法です。
静脈内鎮静そのものが、局所麻酔の代わりになるわけではありません。
親知らずの抜歯では、通常、局所麻酔を併用して痛みをコントロールします。
また、鎮静中の記憶が残る場合もあり、すべての方が完全に眠った状態になるわけではありません。
症例紹介|静脈内鎮静下で上下左右4本の埋伏智歯を同日に抜歯

患者さんのご相談
20代女性。
学生時代から親知らずが埋まっていることを指摘されていましたが、抜歯に伴う痛みや腫れへの不安があり、治療を先延ばしにされていました。
また、お仕事の都合で大学病院への入院が難しく、できるだけ通院回数を抑えたいというご希望がありました。
そこで、親知らずの状態と全身状態を評価したうえで、静脈内鎮静を併用した抜歯を計画しました。
治療内容
今回の症例では、上下左右4本の完全埋伏智歯を同日に抜歯しました。
抜歯に際しては、必要に応じてピエゾサージェリーを使用し、骨削除などの処置を行いました。
ピエゾサージェリーは、超音波振動を利用して骨を切削する機器です。
症例によっては、周囲の軟組織への影響に配慮しながら骨切削を行う目的で使用します。
ただし、ピエゾサージェリーを使用すれば必ず腫れや痛みが少なくなるわけではありません。
骨削除量、抜歯の難易度、手術時間、患者さんの体質などによって術後の経過は異なります。
術後の経過
本症例では、術後経過は良好でした。
患者さんからは、治療に対する恐怖感が少なく、思っていたよりも短く感じたという趣旨のご感想をいただきました。
ただし、これは本症例における経過であり、すべての患者さんに同様の結果が得られることを保証するものではありません。

親知らず4本を同じ日に抜くことはできますか?
条件が整えば、上下左右4本の親知らずを同日に抜歯することは可能です。
ただし、すべての患者さんに4本同時抜歯をおすすめするわけではありません。
判断にあたっては、親知らずの位置や難易度だけでなく、全身状態、手術時間、術後の食事や生活への影響なども考慮します。
4本同時抜歯のメリット
複数回に分けて抜歯する場合と比較して、手術日や術後の回復期間をまとめられる可能性があります。
お仕事や学業の都合で通院回数を抑えたい方にとっては、選択肢の一つになります。
4本同時抜歯のデメリット
一方で、左右両側に術後の痛みや腫れが生じる可能性があります。
そのため、食事がしにくくなったり、日常生活に影響が出たりすることがあります。
また、抜歯の難易度によっては手術時間が長くなる可能性もあります。
「4本まとめて抜けるか」だけではなく、「4本まとめて抜くことが患者さんにとって適切か」を考える必要があります。
親知らずの抜歯前にCTは必要ですか?
親知らずの抜歯では、まず口腔内診査やレントゲン検査などを行います。
特に下顎の埋伏智歯で、歯根と下歯槽神経との位置関係が近いと疑われる場合には、必要に応じてCTを使用します。
CTによって三次元的な位置関係を確認できる場合があります。
ただし、すべての親知らずにCTが必要なわけではありません。
検査によって得られる情報と被ばくなどを考慮し、必要性を判断します。
神経に近い親知らずは抜けませんか?
神経に近いという理由だけで、必ず抜歯できないわけではありません。
一方で、神経に近い親知らずでは、抜歯後に下唇やオトガイ部などの感覚異常が生じる可能性があります。
そのため、抜歯方法や合併症のリスクを十分に説明したうえで治療方針を決定します。
症例によっては、歯冠切除術などの方法を検討する場合もあります。
親知らずの抜歯後はどのくらい腫れますか?
親知らずの抜歯後の腫れや痛みには個人差があります。
特に、骨削除や歯の分割を伴う埋伏智歯の抜歯では、術後に腫れが生じることがあります。
腫れは術後2〜3日程度で強くなることがあり、その後徐々に落ち着いていく場合が多いものの、経過は症例によって異なります。
そのため、大切な予定や出張などがある場合には、抜歯日を慎重に検討することをおすすめします。
抜歯後に注意したい症状
術後に多少の痛みや腫れが生じることはありますが、次のような場合には医療機関へ相談してください。
- 出血がなかなか止まらない
- 痛みや腫れが強くなり続ける
- 発熱を伴う
- 下唇や舌の感覚異常が続く
- 口が開きにくい状態が強い
- 飲み込みにくい
呼吸困難や急速に広がる腫れなどがある場合には、速やかな救急対応が必要です。
静脈内鎮静を受ける際の注意点
静脈内鎮静では、術前の全身状態の確認が重要です。
持病や服用薬、アレルギー歴などを確認し、鎮静が適切かどうかを判断します。
また、治療当日は医療機関から指示された飲食制限などを守る必要があります。
鎮静後は判断力や運動機能が一時的に低下することがあるため、当日の自動車・バイク・自転車の運転は避けてください。
帰宅方法や付き添いの必要性についても、事前に確認します。
静脈内鎮静の治療の流れ
STEP1|カウンセリング・診査
親知らずの状態や抜歯の必要性を確認します。
歯科治療に対する恐怖心や、過去の治療経験についてもお伺いします。
STEP2|画像検査・治療計画
レントゲンや必要に応じたCT検査によって、親知らずと周囲組織の位置関係を確認します。
抜歯方法や想定されるリスクについて説明します。
STEP3|全身状態の確認
既往歴や服用薬などを確認し、静脈内鎮静の適応を判断します。
必要に応じて、麻酔管理を担当する医師・歯科医師による評価を行います。
STEP4|静脈内鎮静・抜歯
鎮静薬を投与し、適切なモニタリングを行いながら抜歯を進めます。
痛みのコントロールには局所麻酔を併用します。
STEP5|術後の回復・確認
抜歯後は、意識状態や全身状態などを確認します。
帰宅可能と判断できるまで、院内で休んでいただきます。
STEP6|術後管理
必要に応じて術後の診察を行い、創部の治癒状態を確認します。
よくある質問
親知らずの抜歯は口腔外科認定医に相談した方がよいですか?
埋伏智歯や神経に近い親知らずなどでは、口腔外科に関する知識や経験が重要になります。
ただし、認定医資格だけで治療結果が保証されるわけではありません。
画像診断、術式の選択、合併症への対応、必要に応じた高次医療機関との連携などを含めて判断することが大切です。
静脈内鎮静なら完全に眠れますか?
必ずしも完全に眠るわけではありません。
鎮静の深さや薬剤への反応には個人差があり、治療中の記憶が残る場合もあります。
親知らず4本を1日で抜くことはできますか?
可能な場合があります。
ただし、親知らずの位置や難易度、全身状態、術後の生活への影響などを考慮して判断します。
大学病院で抜歯をすすめられた親知らずも相談できますか?
ご相談いただけます。
ただし、診査の結果によっては大学病院などでの治療が適切と判断する場合があります。
静脈内鎮静は保険適用ですか?
当院で提供する静脈内鎮静の費用や保険適用については、治療内容や算定条件を確認したうえで個別にご案内します。
保険診療と自由診療の取り扱いについても、事前に説明します。
抜歯後は翌日から仕事に行けますか?
仕事内容や抜歯の難易度、術後の症状によって異なります。
特に複数本の同時抜歯では、腫れや痛みを考慮して予定を調整することをおすすめします。
恵比寿で親知らずの抜歯が怖い方へ
親知らずの抜歯では、歯を抜く技術だけでなく、術前診断や麻酔方法の選択、術後の管理も重要です。
また、患者さんによって不安に感じることは異なります。
「痛みが怖い」
「音や振動が苦手」
「以前の抜歯でつらい経験をした」
「仕事が忙しく、何度も通院できない」
私たちは、こうした不安や生活背景も含めて治療計画を考えます。
U デンタルオフィス恵比寿では、日本口腔外科学会認定医の資格を持つ小川・生野・田中の3名が診療に携わり、必要に応じて静脈内鎮静などの方法を検討しています。
「難しい親知らずを抜けるかどうか」だけではなく、「その患者さんにとって、どの方法が適切なのか」。
それを診断することが、私たちの口腔外科治療に対する考え方です。
親知らずの抜歯に不安がある方、大学病院での抜歯をすすめられた方、複数本の同時抜歯を希望される方は、一度ご相談ください。
関連ページ|親知らずの抜歯・静脈内鎮静について
U デンタルオフィス恵比寿では、親知らずの抜歯に際して、歯の位置や神経との関係、患者さんの全身状態や不安の程度などを考慮し、治療方法を検討しています。
親知らずの抜歯や静脈内鎮静について詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。
親知らずの抜歯について
横向きに埋まった親知らずや、複数本の抜歯について解説しています。抜歯の必要性や治療方法を知りたい方はこちらをご覧ください。
静脈内鎮静法|歯科治療や手術が怖い方へ
親知らずの抜歯に恐怖心がある方に向けて、静脈内鎮静法の特徴や治療の流れをご紹介しています。
日本口腔外科学会認定医を含む歯科医師の紹介
当院の診療に携わる小川雄大・生野誠・田中の3名は、日本口腔外科学会認定医の資格を有しています。
親知らずの抜歯では、口腔外科の知識を生かし、診断から治療計画、術後管理まで考慮した診療を行っています。
治療費について
親知らずの抜歯や静脈内鎮静について、費用や保険適用の取り扱いは治療内容によって異なります。
自由診療の料金については、こちらのページをご確認ください。親知らずの抜歯・静脈内鎮静に関する具体的な費用は、診察時にご案内します。
インプラント・口腔外科治療について
当院では、親知らずの抜歯だけでなく、歯を失った部分のインプラント治療や骨造成など、外科的な処置を伴う歯科治療にも対応しています。
この記事の監修
U デンタルオフィス恵比寿
歯科医師 生野 誠
2014年 九州歯科大学卒業。
慶應義塾大学病院 歯科・口腔外科にて研修。
日本口腔外科学会 認定医。
口腔外科診療に携わる歯科医師
小川 雄大
日本口腔外科学会 認定医
生野 誠
日本口腔外科学会 認定医
田中
日本口腔外科学会 認定医
※各歯科医師の診療日・担当についてはお問い合わせください。
参考文献
- American Association of Oral and Maxillofacial Surgeons. Management of Third Molar Teeth. White Paper. 2016.
- Renton T, Hankins M, Sproate C, McGurk M. A randomised controlled clinical trial to compare the incidence of injury to the inferior alveolar nerve as a result of coronectomy and removal of mandibular third molars. Br J Oral Maxillofac Surg. 2005;43(1):7–12.
- 日本歯科麻酔学会.歯科診療における静脈内鎮静法ガイドライン.
- 日本口腔外科学会.口腔外科に関する患者向け情報・診療資料.









