【根分岐部病変とは?】奥歯の歯周病で抜歯と言われた方へ|歯周組織再生療法とDEPPによる歯の保存治療を解説
「奥歯の歯ぐきが繰り返し腫れる」
「歯周病が進行して、奥歯の骨が溶けていると言われた」
「根分岐部病変があるため、抜歯した方がよいと言われた」
「できることなら、自分の歯を残したい」
このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
奥歯の歯周病が進行すると、**根分岐部病変(こんぶんきぶびょうへん)**という状態になることがあります。
根分岐部病変は、複数の根を持つ奥歯で、根が分かれている部分まで歯周組織の破壊が進行した状態です。
歯周病の中でも治療が難しい病態の一つであり、歯を失うリスクが高くなることが知られています。
その理由は、根分岐部が複雑な形態をしているためです。
歯石や細菌の除去が難しく、外科的に治療する場合にも、感染した歯根面へのアクセスと、歯周組織の再生に必要な環境の維持を両立させる必要があります。
しかし、根分岐部病変があるからといって、必ず抜歯になるわけではありません。
病変の進行度や骨欠損の形態、歯根の状態などによっては、歯周組織再生療法や歯根分割などを用いて、歯の保存を検討できる場合があります。
U デンタルオフィス恵比寿では、根分岐部病変に対して、従来の歯周治療だけでなく、歯間乳頭を温存する低侵襲な再生療法にも取り組んでいます。
当院院長の小川雄大は、歯周組織再生療法における新しいフラップデザインであるDEPP(Double-sided Entire Papilla Preservation Technique)を開発し、国際学術誌に論文を発表しています。
また、現在は根分岐部病変に対する新たなアプローチとして、トンネリングを応用したPFTについても臨床的な検討を進めています。
今回は、根分岐部病変の原因や治療方法、歯周組織再生療法の考え方について、実際に歯を保存した症例とともに解説します。
根分岐部病変とは?奥歯の歯周病が進行した状態
奥歯の中でも大臼歯には、通常2〜3本の歯根があります。
一般的に、下顎の大臼歯には2本、上顎の大臼歯には3本の歯根がありますが、歯根の本数や形態には個人差があります。
これらの歯根が分かれている部分を「根分岐部」と呼びます。
歯周病によって歯を支える骨が失われ、根分岐部まで病変が進行した状態が根分岐部病変です。

なぜ根分岐部病変は治りにくいのか?
根分岐部には、通常の歯周ポケットとは異なる難しさがあります。
第一に、複数の歯根に囲まれた複雑な構造をしていることです。
根分岐部の入口が狭い場合、通常の歯ブラシや歯間ブラシだけでは十分に清掃できないことがあります。
また、歯科医院で歯石を除去する場合にも、器具が届きにくいことがあります。
第二に、骨欠損の形態が複雑であることです。
根分岐部では、骨吸収が水平方向や垂直方向に広がることがあります。
そのため、歯周組織再生療法を行う場合にも、再生に必要なスペースや血液供給を確保することが難しくなる場合があります。
第三に、治療後の清掃性です。
外科的な治療によって炎症が改善しても、根分岐部に汚れが蓄積しやすい形態が残っていれば、再び歯周病が進行する可能性があります。
根分岐部病変では、治療時に感染を取り除くことと、治療後に清掃できる環境をつくることの両方が重要です。
根分岐部病変の症状|痛みがなくても進行する?
根分岐部病変を含む歯周病は、痛みなどの自覚症状が少ないまま進行することがあります。
進行すると、次のような症状が現れる場合があります。
- 奥歯の歯ぐきが腫れる
- 歯磨きの際に出血する
- 歯ぐきから膿が出る
- 奥歯に食べ物が詰まりやすくなる
- 歯がグラグラする
- 噛んだときに違和感がある
- 歯ぐきが下がり、歯が長く見える
- 口臭が気になる
ただし、これらの症状が必ず根分岐部病変によるものとは限りません。
根管内の感染や歯根破折などでも、似た症状が現れることがあります。
そのため、歯周病の検査だけでなく、必要に応じて歯髄や歯根の状態も確認することが重要です。
根分岐部病変のClassⅠ・Ⅱ・Ⅲとは?
根分岐部病変は、病変がどこまで進行しているかによって分類されます。
代表的な分類では、根分岐部への水平方向の組織破壊の程度を評価します。
ClassⅠ|軽度の根分岐部病変
根分岐部に軽度の組織破壊が認められる状態です。
歯周基本治療によって炎症をコントロールし、清掃状態を改善することで、病状の安定を目指せる場合があります。
ClassⅡ|根分岐部の内部まで骨吸収が進行
根分岐部の内部に骨吸収が進行していますが、反対側まで完全には貫通していない状態です。
歯周基本治療だけでは改善が難しい場合があります。
一方、病変の位置や骨欠損の形態によっては、歯周組織再生療法が選択肢になることがあります。
特に下顎大臼歯の一部のClassⅡ病変では、再生療法による改善が報告されています。
ClassⅢ|根分岐部が貫通している状態
根分岐部の組織破壊が進み、歯根と歯根の間を貫通している状態です。
治療や清掃が難しく、歯の保存に不利な条件となる場合があります。
ただし、ClassⅢだから必ず抜歯というわけではありません。
歯根の形態や残存骨、根管治療の状態などによっては、歯根分割や一部の歯根の除去などを検討する場合があります。
根分岐部病変の分類だけで、抜歯か保存かが決まるわけではありません。
根分岐部病変は放置すると抜歯になりますか?
根分岐部病変は、歯の長期的な予後に影響する重要な因子です。
根分岐部病変を有する歯は、そうでない歯と比較して歯の喪失リスクが高くなることが報告されています。
特に、歯周病の炎症が続き、骨吸収が進行すると、歯の動揺や歯周膿瘍などが生じ、保存が難しくなる可能性があります。
しかし、根分岐部病変がある歯でも、適切な治療と継続的なメインテナンスによって、長期間機能する場合があります。
歯の予後には、次のような要素が関係します。
- 根分岐部病変の進行度
- 歯周ポケットの深さ
- 残っている歯槽骨
- 歯の動揺
- 歯根の形態
- 根管治療の状態
- 虫歯や歯根破折の有無
- 噛み合わせ
- 患者さん自身の清掃状態
- 歯周病のメインテナンス状況
そのため、当院では「根分岐部病変があるから抜歯」と判断するのではなく、その歯を保存するために必要な条件が整っているかを評価しています。
根分岐部病変の治療方法① 歯周基本治療
根分岐部病変に対しても、最初から外科手術を行うとは限りません。
まず重要なのは、歯周病の原因となるバイオフィルムや歯石を減らし、炎症をコントロールすることです。
歯周基本治療では、歯磨きの状態を確認し、必要に応じてスケーリング・ルートプレーニングなどを行います。
また、根分岐部の清掃には、歯間ブラシなどの補助清掃用具が役立つ場合があります。
比較的軽度の病変では、歯周基本治療によって炎症が改善することがあります。
一方、根分岐部の奥深くまで病変が進行している場合には、非外科的な治療だけでは十分な改善が得られないことがあります。
その場合には、治療後の再評価を行い、外科的な治療を検討します。
根分岐部病変の治療方法② 歯周外科治療
歯周基本治療を行っても深い歯周ポケットや炎症が残る場合には、歯周外科治療を検討します。
代表的な方法がフラップ手術です。
歯肉を開いて歯根面や骨の状態を直接確認し、病変部の清掃を行います。
根分岐部のように複雑な形態をしている部分では、直接確認できることが治療上の利点になる場合があります。
ただし、外科治療には術後の痛み、腫れ、出血、歯肉退縮、知覚過敏などのリスクがあります。
また、フラップ手術を行えば、失われた骨が必ず再生するわけではありません。
根分岐部病変の治療方法③ 歯周組織再生療法
根分岐部病変に対して、欠損の形態や歯根の状態などの条件が整えば、歯周組織再生療法を検討することがあります。
歯周組織再生療法は、歯周病によって失われた歯槽骨だけを増やす治療ではありません。
歯根膜、セメント質、歯槽骨など、歯を支える歯周組織の再生を目指す治療です。
エムドゲインやリグロスなどの再生材料、骨補填材などを使用することがあります。
しかし、再生材料を入れれば治るという治療ではありません。
骨欠損の形態、感染のコントロール、血液供給、創傷の安定、患者さんのプラークコントロールなど、多くの条件が治療結果に関係します。
根分岐部病変の再生療法が難しい理由
根分岐部病変は、歯周組織再生療法の中でも治療が難しい病態の一つです。
通常の骨内欠損とは異なり、複数の歯根に囲まれた複雑な解剖学的形態をしています。
特に問題となるのは、感染した歯根面へのアクセスと、再生に必要な組織の温存を両立させることです。
十分に感染源を除去するためには、病変を直接確認できる術野が必要です。
一方で、歯肉を大きく切開・剥離すると、血液供給や創傷の安定性に影響する可能性があります。
再生療法では、この両方を考える必要があります。
根分岐部病変には確立した治療法がない?
根分岐部病変には、歯周基本治療、歯周外科、歯周組織再生療法、歯根分割など、複数の治療方法があります。
また、一部のClassⅡ病変では、再生療法の有効性を支持する研究も報告されています。
しかし、すべての根分岐部病変に対して高い予知性を示す、単一の治療方法が確立されているわけではありません。
特に重度の根分岐部病変では、病変の位置や骨欠損の形態によって治療結果が大きく異なります。
そのため、現在も新しい外科的アプローチやフラップデザインについて研究が続けられています。
小川雄大が開発したDEPP|歯間乳頭を温存する歯周組織再生療法
歯周組織再生療法では、再生材料の選択だけでなく、どこを切開し、どのように歯肉を剥離するかというフラップデザインが重要です。
特に、歯と歯の間にある歯間乳頭は、血液供給や創傷の閉鎖に関係する組織です。
歯間乳頭をできるだけ温存することで、創傷の安定を図る考え方が、Papilla Preservation Techniqueです。
当院院長の小川雄大は、この考え方を発展させたDEPP(Double-sided Entire Papilla Preservation Technique)を開発し、国際学術誌に発表しています。
DEPPとは?
DEPPは、歯間乳頭を切開せずに、頬側と口蓋側・舌側の両側から骨欠損へアプローチすることを可能にするフラップデザインです。
従来のEntire Papilla Preservation Techniqueでは、主に片側からのアプローチとなるため、骨欠損が反対側まで広がっている場合には、十分な術野を確保することが難しいことがありました。
DEPPでは、頬側と口蓋側・舌側にそれぞれ縦切開を設け、歯間乳頭を温存しながら両側から骨欠損へアプローチします。
これにより、歯間乳頭を可能な限り保存しつつ、広範囲の骨欠損に対してデブライドメントを行うための術野を確保することを目指します。
重要なのは、単に切開を小さくすることではありません。
必要な術野を確保しながら、再生に必要な軟組織をどこまで温存できるか。
この考え方がDEPPの特徴です。
DEPPの研究成果
小川らは2024年、DEPPを用いた歯周組織再生療法の症例報告を国際学術誌『Clinical Advances in Periodontics』に発表しました。
この報告では、歯間乳頭を温存しながら頬側と口蓋側の両側から骨欠損にアプローチし、歯周組織再生療法を行っています。
さらに2026年には、DEPPを用いた歯周組織再生療法について、12か月経過を評価したケースシリーズも発表されています。
これらの研究は、DEPPを用いた歯周組織再生療法の可能性を示すものです。
ただし、症例報告やケースシリーズの結果を、すべての患者さんに当てはめることはできません。
また、これらの研究は主に骨内欠損を対象としており、根分岐部病変に対する有効性が同じように確立されていることを意味するものではありません。
当院では、こうした研究成果を踏まえながら、病変の形態や軟組織の状態に応じて、歯周組織再生療法の術式を検討しています。
さらに新しい取り組み|VIBEを応用したPFT
根分岐部病変に対する再生療法には、現在も多くの課題があります。
特に重度の根分岐部病変では、病変の内部にどのようにアクセスし、十分なデブライドメントを行いながら、再生に必要な血液供給と創傷の安定を確保するかが問題になります。
そこで当院では、VIBEの考え方を応用したトンネリングアプローチであるPFTについても、臨床的な検討を進めています。
PFTとは?
PFTは、根分岐部病変に対して、トンネリングを応用してアプローチする考え方です。
従来のように病変直上の軟組織を大きく展開するのではなく、離れた位置からトンネル状にアプローチすることで、病変上の軟組織をできるだけ温存することを目指しています。
このようなアプローチでは、感染源に到達するための術野を確保しながら、創傷の安定性をどのように維持するかが重要になります。
ただし、PFTは根分岐部病変に対する標準治療として有効性が確立された術式ではなく、現在も検討を進めているアプローチです。
すべての根分岐部病変に適応できるものではありません。
病変の位置、骨欠損の形態、歯根の解剖、軟組織の状態などを慎重に評価する必要があります。
なぜ新しい術式を検討するのか?
根分岐部病変は、歯周病治療の中でも歯を失うリスクが高い病態の一つです。
一方で、歯を保存できる可能性がある場合には、その選択肢を検討する価値があります。
そのためには、従来の治療方法の適応と限界を理解したうえで、より良い治療方法を検討し続けることが重要だと考えています。
DEPPやPFTも、特殊な術式を行うこと自体が目的ではありません。
できるだけ組織を温存しながら、歯周組織が治癒・再生するための環境をどうつくるか。
この考え方を大切にしています。
根分岐部病変の治療方法④ 歯根分割・ヘミセクション
根分岐部病変が進行し、通常の歯周治療だけでは清掃性を確保することが難しい場合には、歯根分割やヘミセクションなどを検討することがあります。
ルートセパレーションとは?
複数の歯根を持つ歯を分割し、それぞれの歯根の間を清掃しやすい形態にする方法です。
ただし、分割後の歯をどのように修復するかという補綴設計が重要になります。
ヘミセクションとは?
保存が難しい歯根を、その歯根に対応する歯冠部分とともに除去し、残せる部分を利用する治療方法です。
すべての歯に適応できるわけではなく、残存歯根の状態や根管治療、補綴設計などを確認する必要があります。
また、歯根分割やヘミセクションには、残存歯根の破折、虫歯、歯周病の再発などのリスクがあります。
歯を分割して残すこと自体がゴールではなく、その後も清掃でき、機能させられるかどうかが重要です。
症例紹介|根分岐部病変に対して精密根管治療・DEPPによる再生療法・ジルコニアクラウンを行った症例
今回ご紹介するのは、奥歯に根分岐部病変を認めた患者さんです。
根分岐部まで歯周組織の破壊が進行しており、歯の保存には複数の治療を組み合わせる必要がありました。
本症例では、歯周組織だけでなく、歯の内部の感染や最終的な補綴形態まで考慮して治療計画を立てています。
① 精密根管治療
奥歯の根元に骨吸収や炎症が認められる場合、その原因が歯周病だけとは限りません。
歯の内部の感染が根尖部や歯周組織へ波及している場合には、歯周外科だけを行っても感染源が残る可能性があります。
本症例では、歯周組織の治療とあわせて精密根管治療を行いました。
歯の内部の感染に対応することも、保存治療において重要な要素です。
② DEPPを用いた歯周組織再生療法

根分岐部病変に対して、DEPPを用いた歯周組織再生療法を行いました。
DEPPは、歯間乳頭をできるだけ温存しながら、再生療法に必要な術野を確保することを目指した術式です。
根分岐部病変のように治療が難しい環境では、感染源へのアクセスと創傷の安定を両立させることが重要になります。
本症例でも、骨欠損の状態を評価し、歯周組織の再生を目指して治療を行いました。
③ ジルコニアクラウンによる最終補綴
歯周組織の状態を確認したうえで、最終的にジルコニアクラウンによる補綴治療を行いました。
ここで重要なのは、単に強度のある材料を使用することではありません。
根分岐部病変を治療した歯では、補綴物の形態によって治療後の清掃性が変わる場合があります。
そのため、歯肉との境界、歯間ブラシの通しやすさ、クラウンの形態、噛み合わせなどを考慮して補綴設計を行います。
歯周組織を再生させることがゴールではなく、その後も患者さん自身が清掃でき、管理しやすい状態をつくることが重要です。
④ 治療後の状態
精密根管治療、DEPPを用いた歯周組織再生療法、ジルコニアクラウンによる補綴治療を行い、約6か月で治療を完了しました。
本症例では、これらの治療を組み合わせることで歯の保存を図ることができました。
ただし、根分岐部病変を認めた歯は、治療が終了すれば管理が不要になるわけではありません。
治療後も歯周ポケット、出血、根分岐部の清掃状態、噛み合わせ、補綴物の状態などを定期的に確認する必要があります。
なぜ歯周外科だけでなく、根管治療と補綴治療も重要なのか?
本症例で重要なのは、DEPPという術式を使用したことだけではありません。
精密根管治療(Endo)
歯周組織再生療法(Perio)
ジルコニアクラウンによる補綴治療(Prostho)
これらを別々の治療として考えるのではなく、1本の歯を残すための一つの治療計画として組み立てたことです。
例えば、歯周組織再生療法によって炎症が改善しても、歯の内部に感染が残っていれば、再び問題が生じる可能性があります。
また、歯周組織の状態が改善しても、最終的な被せ物の形態によって清掃が難しくなれば、歯周病が再発する可能性があります。
そのため、歯周外科の術式だけでなく、根管治療、補綴設計、メインテナンスまで含めて考えることが重要です。
1本の歯だけを見るのではなく、その歯を長期的に機能させるために必要な治療を横断的に設計すること。
これが、当院の歯の保存治療に対する考え方です。
根分岐部病変の治療後はメインテナンスが重要
根分岐部病変の治療後は、定期的な歯周病管理が重要です。
歯周病の治療によって炎症が改善しても、再びバイオフィルムが蓄積すれば病状が悪化する可能性があります。
特に根分岐部は複雑な形態をしているため、患者さん自身の清掃と歯科医院での専門的な管理を組み合わせる必要があります。
SPT(歯周病安定期治療)とは?
歯周病の治療後、病状が安定した状態を維持するために行う継続的な管理です。
歯周ポケットの状態、出血、動揺、清掃状態などを確認し、必要に応じて専門的な清掃や治療を行います。
管理の間隔は、歯周病の進行度や患者さんのリスクによって異なります。
治療後も抜歯になる可能性はありますか?
あります。
根分岐部病変を認めた歯は、治療後も歯周病の再発や歯根破折などによって、将来的に抜歯が必要になる可能性があります。
そのため、治療前には保存した場合の予後と、抜歯した場合の選択肢についても説明することが重要です。
よくある質問
根分岐部病変は治りますか?
病変の進行度や骨欠損の形態によって異なります。
歯周基本治療で炎症が改善する場合もあれば、歯周外科や歯周組織再生療法などが必要になる場合もあります。
すべての病変で失われた組織を元どおりにできるわけではありません。
根分岐部病変がClassⅡなら抜歯ですか?
ClassⅡだから必ず抜歯というわけではありません。
病変の位置や骨欠損の形態によっては、歯周組織再生療法などが選択肢になる場合があります。
根分岐部病変がClassⅢでも歯を残せますか?
条件によっては保存を検討できる場合があります。
ただし、ClassⅢは清掃や治療が難しく、保存の予測性が低くなることがあります。
歯根分割やヘミセクションなどを検討する場合もあります。
歯周組織再生療法で骨は元に戻りますか?
条件が整った骨欠損では、歯周組織の再生を目指せる場合があります。
ただし、すべての骨欠損で同じ結果が得られるわけではありません。
DEPPとは何ですか?
DEPPは、歯間乳頭を温存しながら、頬側と口蓋側・舌側の両側から骨欠損へアプローチするためのフラップデザインです。
当院院長の小川雄大らが開発し、国際学術誌に論文を発表しています。
DEPPなら重度の根分岐部病変でも治せますか?
DEPPは、歯周組織再生療法における術野の確保と軟組織の温存を目的とした術式です。
ただし、すべての根分岐部病変に適応できるわけではなく、根分岐部病変に対する有効性が一律に確立されているわけでもありません。
病変の形態や歯根の状態などを評価し、適応を判断する必要があります。
根分岐部病変の治療は保険適用ですか?
歯周基本治療や一部の歯周外科治療などは、条件に応じて保険診療の対象となります。
一方、使用する材料や術式などによっては自由診療となる場合があります。
治療方法と費用については、診査後にご説明します。
抜歯と言われた奥歯でも相談できますか?
ご相談いただけます。
ただし、診査の結果によっては抜歯が適切と判断する場合もあります。
保存の可能性だけでなく、治療に伴うリスクや長期的な予後も含めて説明します。
恵比寿で奥歯の歯周病・根分岐部病変にお悩みの方へ
根分岐部病変は、歯周病治療の中でも治療が難しく、歯を失うリスクが高くなる病態の一つです。
しかし、根分岐部病変があるからといって、必ず抜歯になるわけではありません。
病変の状態によっては、歯周基本治療、歯周外科、歯周組織再生療法、歯根分割などを組み合わせることで、歯の保存を検討できる場合があります。
U デンタルオフィス恵比寿では、歯周組織の状態だけでなく、歯根の形態、根管治療の必要性、噛み合わせ、補綴物の設計、清掃性などを含めて治療計画を考えています。
また、当院院長の小川雄大が開発したDEPPや、現在検討を進めているPFTなど、軟組織の温存と創傷の安定を重視した歯周組織再生療法にも取り組んでいます。
大切なのは、特殊な材料や術式を使用すること自体ではありません。
その歯を残すために何が必要なのかを診断し、治療後も長期的に管理できる状態をつくることです。
「奥歯の歯周病が進行している」
「根分岐部病変があると言われた」
「抜歯をすすめられたが、できるだけ自分の歯を残したい」
という方は、一度ご相談ください。
症例概要
主訴
奥歯の根分岐部病変
治療内容
精密根管治療/DEPPを用いた歯周組織再生療法/ジルコニアクラウン
治療期間
約6か月
治療費
総額 約400,000円
治療に伴う主なリスク・副作用
歯周外科後に疼痛、腫脹、出血、歯肉退縮、知覚過敏などが生じる可能性があります。
歯周組織再生療法を行っても、失われた骨や歯周組織が希望どおりに再生するとは限りません。
また、治療後も歯周病や根分岐部病変の再進行、根管内感染の再発、歯根破折、ジルコニアクラウンの破折・脱離などによって、将来的に抜歯が必要になる可能性があります。
治療結果には個人差があり、同様の根分岐部病変すべてで歯を保存できるわけではありません。
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歯を保存するための精密根管治療についてご紹介しています。
歯周病治療を担当する歯科医師
当院院長・小川雄大をはじめ、歯周病治療や歯周外科に携わる歯科医師の経歴をご紹介しています。
この記事の監修
U デンタルオフィス恵比寿
院長 小川 雄大
日本歯周病学会 認定医
日本口腔外科学会 認定医
歯周病治療、歯周組織再生療法、歯周外科、インプラント治療などを中心に、歯をできるだけ保存するための診断と治療設計を重視しています。
歯周組織再生療法におけるDEPP(Double-sided Entire Papilla Preservation Technique)を開発し、国際学術誌に論文を発表しています。
参考文献
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